大学生Pの視点。

本や映画を観て感じたこと、日常生活の備忘録

ENGEIとStand up Comedy

朝から昨日のENGEIグランドスラム見直した。

千原兄弟のコント「四十九日」はやはり圧巻。

最初の笑いまで1分以上かかってるのではないかと思われるが、設定バラシで大ウケだった。

ホンマでっか!?TVのチーン」と「仏壇のチーン」を掛けていた。

あと面白かったのが、トライアウト優勝者まんじゅう大帝国。落語のような出口のない笑いがダウンタウンを彷彿とさせる。

例えば、

ボケ「部屋に居てたらピンポンピンポンって音がしたから全問正解したのかな?って思ってたんだけど、よく考えたら違うみたいなんだよね。」

ツッコミ「それは違うよ。一問落としたんだよ。」

普通だったら、インターホンだろ!とツッコむかもしれない。でも、それでは世界が広がらない。

お客さんを手のひらで踊らせる、そこが漫才はもちろん、話芸の醍醐味かもしれない。Attachment.png



マーベラス・ミセス・メイゼルを最後まで観た。

夫に捨てられた妻がスタンドアップコメディアンを目指して奮闘する物語。

舞台は1950年代なので男女差別が日常的に存在し、女性がコメディアンになるには色気を捨てて当然であると考えられていた。時代を席巻していた女性コメディアンは太った庶民的なタイプだったが、実はそれはキャラ作りである事を知った主人公は彼女を痛烈に批判した。なぜ、「自分」で勝負しなかったのだと。それが原因で主人公は一旦干されるのだが、その後最後まで自分のありのまま、マイク一本で勝負に挑んでいた主人公は勇ましく映った。

ペルソナ、と呼ばれる仮面を持ったまま戦うのが芸人なのか、それとも表裏無く戦うのが芸人なのか。

やはり、最終的に評価されるのは後者であろう。

作り込まれた笑いも面白いが、面白い奴には敵わない。

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