大学生Pの視点。

本や映画を観て感じたこと、日常生活の備忘録

99人の壁

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フジテレビ「99人の壁」を見た。

久々に新しいバラエティ番組の形かなと思ったので、少し書こうと思う。


この番組は、それぞれ異なるジャンルに強い視聴者が100人が四方に分かれて座り、毎回挑戦者1人が真ん中の法廷のような場所に出てくる。そこで、挑戦者の得意なジャンルのクイズが5問出され、99人の敵をかわして連続正解出来れば100万円といった番組だ。クイズ1問ごとに敵は25人→50人→75人→99人と増えていく。


形は面白かったのだが、細部のこだわりが欠けていたように思う。見ていて引っ掛かった箇所を何点か挙げる。


まず、挑戦者の得意なジャンルでのクイズに他のジャンルが得意な素人の敵を用意しても面白くないのでは?というポイント。敵が4人の雑学王であればもっと面白いのではないか、と考えた。「路線図マニア」が100万円を手にしていたが、普通の人は路線図見ないし。全く歯が立っていなかった時間が多く、99人の必要性はあまり無いんじゃないかなぁ。。画的な圧力にはなっていたけれど。


次に敵が25人ずつ増えていくシステム。これも敵が増えたからといって阻止率が上がるわけでもなさそう。それはジャンルによると思う。例えば、「コンビニマニア」であれば敵が増えれば損だ。コンビニはみんな知っているから。対して先ほどの「路線図マニア」は敵の大小にはほぼ関係が無かったように思う。そして、この25人ずつのブロックを東西南北としていた。これは体裁は綺麗だった。


もう一つ気になったのは、東西南北の敵を撃破し、見事100万円を手にする事をグランドスラムと言っていたところだ。99人の壁では、和風のロゴや言い回しを大切にしていたようなのに、最後のグランドスラム!で全部吹っ飛んだ。グランドスラムってテニスの4大会制覇、とか、満塁ホームランの時に使う言葉なのに、東西南北制覇で使っちゃうとなんかイメージが崩れたように思う。

カッコいい言葉はなんだろう、と思ったけど単に「制覇」とかでいいんじゃないかな。


以上、体裁は新しくて綺麗なのに

ところどころに疑問を感じずにはいられない番組の感想でした。


やっぱ視聴者参加型って難しいねぇ。

なにかのジャンルに突き抜けた人たちの使い方としては、こんなクイズ番組よりも、「マツコの知らない世界」のような取り上げ方が上手いかもね。クイズ番組で問うて答えさせるより、自由に語ってもらった方が深い部分までえぐれる気がする。